これからは省エネ性能で家えらび(住宅の省エネ性能ラベル)
2024年4月以降、事業者は新築の文王住宅・賃貸住宅の広告等において、「省エネ性能ラベル」を表示することが義務化(努力義務)されました。
住宅の「省エネ性能ラベル」の各項目について
エネルギー消費性能
国が定める省エネ基準からどの程度消費エネルギーを削減できているかを星の数で表します。
- 太陽光発電(再エネ設備など)がない場合は、削減率30%以上を上限に、星0から星4まで表示されます(5段階)。
- 太陽光発電(再エネ設備など)がある場合は、削減率50%以上を上限に、星0から星6まで表示されます(7段階)。
断熱性能
断熱性能は「建物からの熱の逃げやすさ=UA値」と「建物への日射熱の入りやすさ=ηAC」の2つの点から評価して、数字が書かれた家の形のマークで表します。
- 地域区分(寒い地域か、暖かい地域かの区分)に応じてUA 値とηAC 値をそれぞれ等級で評価します。ラベルには、どちらかの低いほうの等級を表示します。(例: UA 値の等級が5でηAC 値の等級が4の場合、ラベルに表示する等級は4となる。)
- 等級1から7までの7段階で表示されます。
目安光熱費
住宅の省エネ性能に基づき、一定の設定条件の下で、想定される年間の光熱費の目安額を示すものです。
- シミュレーションの設定条件は、全国一律の電気料金単価(ガス・水道共)。居住人数は実際の家族構成に関係なく30㎡当たり1人で最大4人家族。生活スケジュールは平日と休日で異なるものと設定し、休日は一定の外出時間があるという想定で算出されています。
- あくまでも他物件と比較できるよう同条件で算出した光熱費です。実際の光熱費とは異なるのでご注意ください。
第三者評価BELS(ベルス)
- 第三者機関が、その住宅のエネルギー消費性能や断熱性能を評価・表示する制度であり、第三者機関の審査を受けた後に評価書等が交付されます。
- 第三者評価BELSではなく、売主・貸主の会社による自己評価の場合もあります。
参考:BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)について[一般社団法人住宅性能評価・表示協会]
ZEH(ゼッチ)水準
- 2030年以降の新築住宅がめざす省エネ性能の水準(予定)です。
エネルギー消費性能が星3つ、かつ断熱性能が5以上の場合に達成となり、チェックマークがつきます。 - 「ZEH水準の住宅」は、「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」ではないのでご注意ください。
ZEHは、省エネ性能がZEH水準以上で、かつ、太陽光発電システム等による創エネルギー量と年間の一次エネルギー消費量の収支が一定基準以下になる必要があります。
ネット・ゼロ・エネルギー
- ZEH水準を達成したうえで、太陽光発電の売電分も含めて、年間のエネルギー収支が一定の基準以下となる場合に達成となり、チェックマークがつきます。
- 「ネット・ゼロ・エネルギー」は第三者評価時に表示される項目となります。
参考:国土交通省「省エネ性能ラベル表示について」
これからは、「省エネ性能で家えらび」
建売の住宅を購入するときや、賃貸で住宅や部屋を借りるときは、「省エネ性能ラベル」に注目!
2030年には、断熱等級5が新築住宅の基準になります。
毎日暮らす家だからこそ、長く住む家だからこそ、今から将来的にも価値がある住宅を選びましょう!
省エネ性能が高い家はで、「健康&快適」生活を!
省エネ性能が高い・断熱がしっかりしている住宅のメリットについて、詳しくはこちら。
「省エネ性能ラベル」Q&A
【Q】住宅の省エネ性能ラベルって?
【A】住宅のエネルギー消費性能や断熱性能、目安光熱費を一目でわかるように、★印や数字で表示したものです。
- 住宅で使われるエネルギー(電気やガス等)の消費性能は、その住宅の設備機器(給湯器やエアコン等)や断熱性能によって大きく変わります。
- なお目安光熱費は、住宅の省エネ性能と全国一律の燃料等の単価で算出した1年間の光熱費を表示しています。
【Q】断熱性能って重要なの?
【A】家全体の断熱性能が高いと…
- 夏や冬の外気の影響を受けにくく、少ない冷暖房エネルギーで室温を快適に保つことができます。非常に高い断熱等級7だと暖房を限りなく減らすことができます。
- 窓ガラスや北面壁等が部分的に冷たくならないので、冬の結露が無くなります。
- 各部屋とトイレや脱衣室との温度差も小さくなるためヒートショックのリスクが減ります。
- 冬に室温を暖かく保つことは、高血圧や心疾患、気管支喘息、アレルギー等の改善につながるなどの健康メリットがあることもわかってきています。
チラシダウンロード
チラシ「省エネ性能で家えらび」PDFはこちらからご覧いただけます。