育て方コーナー
育て方コーナー
用意するもの
みどりのカーテンを育てるために必要なものです。
すべて園芸店やホームセンターで手に入れることができます。足りないものをそろえましょう。
※比較的育てやすいゴーヤーを使用することを想定しています。
3月くらいからホームセンターなどで「ゴーヤ」「レイシ」などの名前で販売されます。実が長いものや太く短いものなど数種類あるので、お好みに合わせて購入できます。1袋300円ぐらいです。 |
はじめての方は苗から始める方が簡単です。4月の中、下旬から5月にかけてホームセンターなどで販売されます。お好みの種類を確かめて購入しましょう。苗は1本100円-200円ぐらいです。 |
家庭で多く出回っている15リットル程度のものでも使えますが、できるだけ容量の大きいものがお勧めです。購入する場合は 30-50リットルぐらいあると、大きく成長することが期待できます。1個500円^1000円ぐらいです。 |
水はけを良くし根腐れを防ぐため、プランターの底部に赤玉土やパーライトなどを敷きます。新たに購入しなくても、粒の大きい砂利などで代用可能です。 |
いろいろな名前で販売されています。花・野菜用として販売されているものの中から、有機質が多く混合されたものを選びま す。20リットル入りで1袋200円-300円ぐらいです。すでに園芸用の土がある場合は、新たに購入する必要はありません。 |
化成肥料や有機肥料などさまざまな種類のものが販売されています。次ページ以降で紹介する八幡市の取り組みでは、化成肥料 と発酵堆肥を混ぜ合わせたものが使用されています。 |
「つる栽培用ネット」として販売されています。網目が10×10cmぐらいが適当な大きさです。サイズはいろいろありますが、2×5mのもので750円ぐらいです。大規模にネットを張る場合は、鹿除け用ネットなどを購入し適当な大きさに切って使うと割安になります。 |
いろいろな種類のものが販売されています。お好きなデザインのものを選びましょう。すでにお使いのものがあれば、新たに購入する必要はありません。 |
いろいろな種類のものが販売されています。お好きなデザインのものを選びましょう。すでにお使いのものがあれば、新たに購入する必要はありません。 |
育て方
- ゴーヤーを苗から育てる場合の育て方です。
- 苗の植え付け時期は 4 月下旬から 5 月上旬が目安です。
1. 土づくり
プランターの一番下に、鉢底石を敷きます。
その上に培養土を入れます。
<種から育てる方へ>
種まきは4月中旬-5月上旬ごろが目安です。
種をまいた後は、土をかぶせ、すぐに水をやります。
発芽には2-3週間かかります。
2. 植え付け
苗を土づくりをしたプランターに植付けます。
種から苗づくりをしたものは本葉2-3枚出たところで、同じように植え替えます。
<ここがポイント>
ひとつのプランターに対して一本植え(苗をひとつ植えること)がお勧めです。
根がしっかり張り、枝葉が大きく伸びてくれます。
なお藁などを土の表面に敷くと乾燥防止になります。
3. ネットを張る
つるが伸びる前にネットを張っておきます。
<ここがポイント>
ネットの先をくくりつけるところがない場合、
こんなとめ具やスダレ取り付け用の金具を買ってつけること。
4. 水遣りをする
水遣りはゴーヤーを育てる上でとても大切です。毎日、朝と夕方にしてください。
真夏で乾燥している場合などは昼間でも水をあげましょう。
<ここがポイント>
ゴーヤーは比較的病害虫が少ないですが、
アブラムシなどの虫がたくさんつくことがあります。
晴れた日に牛乳や木酢液を霧吹きなどで丁寧にかけてあげましょう。
手作り自動給水装置の作り方
水遣りが出来ないとき時に役立つ簡易自動給水装置です。市販の自動給水機をとりつければ楽ですが、お金をかけずに手づくりすることもできます。プランターの中に2リットル入りのペットボトルを横に置き、平面にして上部を名刺大に切り取り、水を注ぎます。切り取ったところから木綿または麻の縄の一端を水に入れ、他の一端を土中に20cmぐらい埋め込みます。すると水が縄を浸透し地中に吸収されます。※ただしこの装置はあくまでも補助なので水遣りは基本的に欠かさず行ってください。
5. 追肥する
追肥は植え付け後2週間おきくらいに行います。
水をしっかりやっているのに葉が黄色くなったら、肥料不足とみて早く施すなど、
成長の状況をみながら適宜調整します。ただしやりすぎにも注意しましょう。
<ここがポイント>
八幡では追肥は発酵牛糞と化成肥料を5:1の割合でよく混ぜたものを使いました。
根元をさけてやり、また、上から撒くだけでなく、
培養土の中に混ぜ込むようにすると吸収が早いです。
6. 成長する
日当たりのいい暖かい場所であれば日に日に成長します。
ゴーヤーはまきひげを出してネットに絡みながら上方に向かって伸びて行く性質がありますが、横方向へも枝葉が伸びて、ネットいっぱいに広がっていきます。
つるを希望方向に伸ばしたい場合は折らないように慎重に誘引しましょう。
このころから花が咲きはじめて見た目もきれいになり実の収穫への期待も高まります。
7. 完成
梅雨明けの6月末から7月初めにかけ、緑いっぱいのグリーンカーテンが完成します。
この時期にはたくさんの実がなり、収穫を楽しむことができます。
秋になったら撤去しましょう。
※八幡市でみどりのカーテンに取り組まれている八幡市環境市民ネットメンバーの原田さんよりアドバイスをいただき、作成しました
ネットの張り方講座
1. 方角とネットの張り方の関係について
グリーンカーテンの有効な取り付け方は方角によって異なります。太陽から差し込む光の角度が異なるためです。
東や西からの日射は水平に近い角度で差し込むため、窓から室内深くへと入り込んでしまいます。それを防ぐため、東や西向きに設置する場合には垂直に育てるのが効果的です。そこで、ネットもあらかじめ垂直に張っておきます。
一方、南からの日射は、非常に高い角度から降り注ぎます。そのため、壁や窓付近の地面の温度がとても高くなって輻射熱が発生し、とても暑く感じてしまうのです。そこで、南向きに設置する場合は、斜めに設置するなどして、多くのスペースを影にするのが効果的です。
2. ネットの選び方
ゴーヤーの場合は、網目の角度は「1」でも「2」でも構いません。
ただし、やまいもや朝顔など、まきついてのぼる性質を持った植物は、「1」のようなものを選びます。この場合、縦のひもを特にピンとはっておくことが重要です。
3. ネットの張り方
ネットは、できるだけピンと張ります。杭をうちつけて、ネットの下側を結びつけるとしっかりと張ることが出来ます。また、可能であれば、竹などの細い棒を通してネットの上下端を引っ張っておくとより効果的です。
また、ネット上部は屋根の先端に取り付けるのではなく、軒の奥深くに取り付けます。こうすることで、植物が屋根に上るのを防げます。
4. ネットを張る範囲
窓だけではなく、周りの壁や地面も影にできるよう、できるだけ大きく張ります。そうすれば、壁などが熱くなるのを防ぐことができ、体感温度が下がります。