学校・PTAの活動
小・中・高・PTAの活動です。
花とみどりの地球大好きプロジェクト
京都市立蜂ヶ岡中学校(京都市)
京都市立蜂ヶ岡中学校は、2004年度から「あじさいプロジェクト」として、生徒たちが1人1鉢のアジサイを育てています。また、ゴーヤによる緑のカーテンにも取り組んでいます。
あじさいプロジェクトでは、毎年6月、アジサイの鉢を地元の商店街などに並べて「あじさい祭り」を開催しています。緑のカーテンは、生徒たちが近隣の幼稚園や保育園に出向いて広めています。このように、同校の活動は、地域との連携の深さが大きな特徴となっています。(2007年取材)
地元の木を使おう(林業活性化によるCO2排出削減)
京都府立北桑田高等学校 森林リサーチ科(京都市)
日本は木材の約8割を海外に頼っていますが、外材ではなく地元の木を使うことで、輸送時に排出されるCO2を削減できます。京都府立北桑田高等学校森林リサーチ科は、地元産材でログハウスや家具を製作しています。
2006年には「京都府産木材認証制度に係る取扱事業体」に認定されました。2007年には、京都大学が開発した間伐材等を有効活用する工法「J-podシステム」で校内施設を建築しました。こうした取組が評価され、環境省「ストップ温暖化『一村一品』大作戦2008」全国大会で最優秀賞を受賞しました。(2007年取材)
再生可能エネルギーによる丹波黒大豆の栽培
京都府立須知高等学校(京丹波町)
従来の農業は化石燃料エネルギーを大量に使用していますが、京都府立須知高等学校の農場では、太陽光・太陽熱・風力・雨水といったCO2排出量の少ないエネルギーを利用しています。手づくりの設備で自然エネルギーを活用する取組によって、2006年には電気新聞「第1回エネルギー教育賞」を受賞しました。
近隣で鳥インフルエンザが発生したことをきっかけに、太陽熱温水器と雨水を活用した土壌蒸気消毒システムをつくり、食の安全と環境保全の両立に取り組みました。(2007年取材)
小さな生物が地球を救う!(増加する屋上緑化への警鐘!)
京都府立桂高等学校 TAFF「地球を守る新技術の開発」研究班(京都市)
屋上緑化には外来植物が多く使われており、生態系への悪影響が懸念されています。また、屋上緑化の増加に伴い水の使用量が増大しています。京都府立桂高等学校は、超節水型の育苗容器で日本在来種のノシバを栽培する「超軽量簡易屋上緑化システム『K-NET』」を開発しました。
K-NET少水化テストでは、従来の屋上緑化の3分の1、セダム(乾燥に強い多肉植物)緑化の2分の1にまで、使用水量を削減できることがわかっています。こうした研究業績は国際的にも高く評価され、2006年と2009年、「ストックホルム青少年水大賞」に日本代表として出場しました。(2009年取材)
山城中学校のエコな挑戦(学ぶ力・教師力・学校力を育てるエネルギー環境教育)
木津川市立山城中学校(木津川市)
木津川市立山城中学校では、学校全体で「持続可能な社会の実現に向けた環境教育」に取り組んでおり、年間に各学年約30時間の環境教育を実施しています。(2・3年生は選択科目も)。
生徒会の「省エネ共和国」活動では、全校生徒とともに、エネルギー使用量とごみの削減に取り組んでいます。また、夏の暑さ対策に地元の放置竹林の竹を屋上に設置したり、よしず作りを行いました。学校の電気・水道・灯油使用量とごみ排出量を着実に減らしており、CO2削減に貢献しています。(2007年取材)
葵ECOプロジェクト
京都市立葵小学校PTA(京都市)
京都市立葵小学校は、2005年度から、つる性植物で夏の日射しを遮る「緑のカーテン」に取り組み、2008年度からは、PTAが主体の「葵ECOプロジェクト」として、日常生活と結びついたエコ活動を始めました。
葵ECOプロジェクトでは、学校緑化、親子清掃、古紙回収、体操服や児童書のリユース活動や、さまざまな環境イベントを実施しています。また、毎月16日には、各家庭で省エネに取り組む「DO YOU AOI?デー」や、家族とのふれあいを深める「AOIファミリーチャレンジ」に取り組んでいます。(2009年取材)
もえぎエコワールドプロジェクト
京都市立中京もえぎ幼稚園PTA(京都市)
2004年の台風23号で倒れた天橋立の松の木が、「つみき」に生まれ変わって京都市立中京もえぎ幼稚園にやってきたのをきっかけに、同幼稚園のPTAでは、温暖化による異常気象、もったいないと感じる心、地元木材の活用などに注目しました。
親と子が温暖化・省エネ・地産地消について学ぶ機会として、北山杉の産地・左京区花背の木材で親子木工教室を実施し、実際に花背に出かけて間伐作業も体験しました。また、幼稚園の備品として、花背産のヒノキ製ハンガースタンドも購入しました。(2007年取材)
みんなでにこにこエコ活動(にこエコ活動)
向日市立第2向陽小学校(向日市)
向日市立第2向陽小学校では、2007年に京都精華大学との連携によりISO14001準拠の環境マネジメントシステムを作成し、2008年からの運用を開始しました。省エネ・省資源だけでなく、環境教育の充実を掲げているのが特色です。
児童環境委員会を中心に、節電・節水やモノを大切にすることに取り組んでいます。また、校舎屋上へに地元の竹の敷き詰めて断熱効果を検証したり、給食残渣を堆肥化したり、緑のカーテンの活動も行っています。(2008年取材)
地域にある自然エネルギーを活用しよう(灯油の利用を100%削減)
京都市立雲ヶ畑中学校(京都市)
京都市立雲ヶ畑中学校では、2004年度より「エネルギー環境学習」に取り組んできました。風力や太陽光による発電、湧き水による水力発電など、地域の資源を生かす学習をしています。
林業地域であることから、教室暖房に薪ストーブを導入し、教室での灯油使用量を100%削減、CO2排出も80%削減されました。薪割りは地域住民や大学生の山仕事サークルと一緒に行っています。こうした取組が評価され、環境省「ストップ温暖化『一村一品』大作戦2009」全国大会で最優秀賞を受賞しました。(2009年取材)
「ノーテレビ・ノーゲーム」+ちょっとエコ活動
京都市立幼稚園PTA連絡協議会(京都市)
京都市は、京都議定書が発効した2月16日にちなんで、毎月16日を「DO YOU KYOTO?デー」(環境にいいことをする日)としています。京都市幼稚園PTA連絡協議会では、「毎月16日はテレビを消して、地球を思いやるエコ活動のきっかけにしよう」と、園児の家庭に呼びかけ始めました。
2008年9月から始まったこの取組、保護者アンケートによると、16園で約1000名の園児家庭のうち、約8割が参加しています。PTAの働きかけから、幼稚園・家庭・地域にエコの輪が広がりつつあります。(2009年取材)
- 上記の情報は京都府地球温暖化防止活動推進センターが2007-2009年度に取材したものです。
- 各活動の詳細については、京都府地球温暖化防止活動推進センターにお問い合わせください。
- 上記は、環境省「都道府県センター普及啓発・広報事業」により作成しました。