【宮津市】丹後環境シンポジウム ~食と環境について考える~
平成26年2月2日、天橋立を望む会場で「丹後環境シンポジウム」が開催されました。シンポジウム会場は満席で会場に入りきれない人が出るほど。このシンポジウムを主催したのは「丹後の豊かな環境づくり推進会議」です。
「丹後の豊かな環境づくり推進会議」の前身は、「丹後の豊かな環境づくり応援ネットワーク」。これは、一部事務組合である丹後地区広域市町村圏事務組合と連携し、地域ぐるみで環境保全に取り組もうと、京丹後市、宮津市、伊根町、与謝野町の住民らが参加して作った団体です。春休みや夏休みの「少年少女エコ体験ツアー」をはじめとする様々な取り組みを、アイデアを出し合い手作り実践してきました。しかし、平成22年、丹後地区広域市町村圏事務組合が解散するに伴い、丹後の豊かな環境づくり応援ネットワークもいったん解散することになりました。
しかし、メンバーはここで立ち止まりませんでした。それまでの実績を取りまとめ、行政に働きかけて、丹後の豊かな環境づくり推進会議として生まれ変わって、新たな活動を開始したのです。現在、委員は全員が京都府地球温暖化防止活動推進員にも委嘱されています。
丹後環境シンポジウムでは、環境落語、環境保全活動に取り組む地域住民の映像上映などに加え、二市二町の小学生による発表がありました。子どもたちは、それぞれの環境保全活動について、寸劇を交えるなどの工夫を凝らして発表しました。子どもたちの真摯な姿勢にはっとさせられた参加者も多かったのではないでしょうか。大人が気づかないことを、子どもから教えてもらう、ひょっとすると、専門家を招いて行うシンポジウムよりも効果は高いのかもしれません。また、小学生が発表するとなると、その保護者も会場に駆けつけて話を聞いてくれます。多くの人に情報を伝えるという観点からも、この手法は他地域でも参考になりそうです。ただし、言うは安し、行うは難し。日曜日に小学生に発表してもらうとなると、事前調整が大変だったはずです。それを実践できるところが、丹後の豊かな環境づくり推進会議が持つ、ネットワークのチカラなのでしょう。
- 当ページの情報は京都府地球温暖化防止活動推進センターが2013年度に取材したものです。
- 各活動の詳細については、京都府地球温暖化防止活動推進センターにお問い合わせください。
- 当ページは、環境省「平成 25 年度 地域での地球温暖化防止活動基盤形成事業(地域における地球温暖化防止活動促進業務(京都府))」により作成しました。